2008/07/21

グレート・ギャツビー



ようやく手に入れました!

まずあとがきを読んだのですが、なんだか笑ってしまった。
村上春樹のその熱さっぷりに。
なんというか、人間として、ぐんと近くに感じたというか。

でも、それは、意外とかそういうことじゃなくて、そもそものところ、こういった熱さなしで、『ノルウェイの森』みたいな名作が生まれるはずもないので、その熱さの存在は今までも十分感じてきたんだけど(伝わってきていたんだけど)でもこうやって、実際に彼の言葉として、素直につづられた熱い想いに触れると、こう、なんかぐっときてしまう。
ああかわいいなぁ愛しいなぁという、気持ち。

最近、その個人に対する特別な感情というより、個人を超越してそこにある人間の真理というか、人としてのエッセンスみたいなものに対して、かわいいなぁと感じることがままあります。すごく愛しい感じ。

自分の中に、青々とした水をたたえている大きく静かな海があって、その大きな海は、信じられないくらいやさしい気持ちをたくわえていて、そこに触れた時、弥勒菩薩のような気持ち(ってよくわかんないけど)、そんな気持ちになるというか。

なんなんでしょうね。
でも確実にあるんですよ、海が。

今日は、この本を抱えて喫茶店でもいくとしよう。

わたしの人生における最も大切な本『ノルウェイの森』を生み出した人間にとっての最も大切な本が、彼によって「満を持して」訳されたわけです。

大切な本がある人生っていいもんです。
村上春樹がすきとかいうと、必ずどこかから「えー」という声があがります。
だから、今までは好きだと宣言するのにはなかなかの勇気が要りました。
でも、そんなことはもう気にしないことにしようと思います。
なんていうか、このあとがきを読んだら、そう思いました。

守ってあげたい